2013年1月8日火曜日

ザルツブルグへ

ホーエンザルツブルグ城塞方面
 ザルツブルグに近いフェクラブルックという町の知人宅を訪問することになり、よい機会だからと、ちょっと足を延ばしてザルツブルグに一泊することにしました。今回で三度目のザルツブルグですが、まだクリスマスの雰囲気が残る街と背景の雪山に、あらためて美しい町だと感じました。
ザルツァッハ川沿いに建つホテルザッハー
 ザルツブルグへは、ウィーン西駅から特急で約2時間半の旅です。2年前にウィーンへ来た時は、88歳の母と一緒だったのでタクシーばかり使い、気がつきませんでしたが、ウィーンの主要駅はどこもここもきれいになっていました。オーストリアの交通機関全般が近代的になっていて、列車もピッとボタンを押すだけでドアが開きますし、市電やバスも低床車が増え、乗り降りしやすくなっています。30年ほど前、神戸のお饅頭屋のおかみさんがスイス旅行中に当時手動だった列車の乗降ドアを誤って開けてしまい、電車から転落したことがありましたが、今はもう外へ転げ落ちる心配は皆無と安心しました。

 ザルツブルグ駅も見違えるほどきれいになっていました。駅からはトロリーバスでザルツブルグ旧市街へ。繁華街ゲトライデガッセの入口にあるお気に入りの宿ゴールデナーヒルシュ(金の鹿)に荷物を置きに行くと、チェックイン時間前なのに部屋の用意が出来ていると案内してくれました。

ゴールデナーヒルシュ
チロル風の家具が置かれた部屋









 ランチは見晴らしのよいM32というカフェレストランに行くことにしました。M32はメンヒスベルグ丘の近代美術館内にあるため、岩の中を通るエレベーター(片道2.10ユーロ)を使って上がります。メンヒスベルグ丘はホーエンザルツブルグ城塞の向いにあり、大聖堂、司教の居住するレジデンツ、ザルツァッハ川、ホテルザッハー、ミラベル公園も見えます。まさにザルツブルグ随一の観光スポットだと、うれしくなりました。10年前はまだこれほど整備されていなかったように思います。     

iPhoneで写したパノラマ写真
 M32の店内は、天井から大きな鹿の角がたくさんぶら下がっていて、圧倒されました。うちの庭を駆け回る鹿の角で同じような照明器具を作りたいなあと思いましたが、角はこれより小さいし、家にはそぐわないと、すぐあきらめました。        

天井の鹿角シャンデリア
芸術的な逆さクリスマスツリー
 ランチにはカルプスボイシェル(仔牛の肺と心臓をクリームで煮た料理)をいただきました。キッドニーパイやブラックソーセージが好きな人の勧めなので、本当に美味しいのかなと恐る恐る食べ始めましたが、見た目もグッド、食べても超美味なので、お気に入りメニューの中にすぐ仲間入りしました。                      

モーツァルトの生家

 帰りも洞窟エレベーターに乗って下り、ゲトライデガッセをブラブラすることにしました。ゲトライデガッセの人の多さはすごい、これは何、渋谷駅前のスクランブル交差点のようです。しかも、観光客の団体が立ち止まってガイドの説明を聞くのが邪魔で仕方ないので、裏道へ回ってレジデンツ広場へ急ぎました。そこで1705年創業のカフェ・トマセッリへ入ろうとしたら満員で、仕方なく諦めて引き返しました。人にぶつかりそうになりながらモーツアルト生家までゲトライデガッセを歩き、その斜め前にある小さなカフェレストラン・オイレンシュピーゲルに入ると、ちょうど出ていく人がいたので、空いた席にどっかり座り、ゲシュプリツターというワインの水割り(ワイン割りの水?)で喉の乾きをうるおしました。
カフェ オイレンシュピーゲル。その先はザルツァッハ川

 夜はゴルデナーヒルシュのメインダイニングで、鯉のフライを注文しました。オーストリアでは鯉料理をクリスマスに食する習慣があると聞いていたので、一度試してみたいと思っていました。平ぺったいフライで食べやすく、脂がのっていて美味しくいただきました。つけ合わせも私の好きなポテトとキュウリのサラダ。ワインはもちろん、オーストリアのグリューナーフェルトリーナー、白ワインです。                
 結局、今回のサルツブルグはただのグルメ紀行となりました。トマセッリへは翌日に行き、のんびり朝食をとりました。                                

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