2012年11月27日火曜日

クリスマスの飾り付け



  クリスマスツリーを飾る習慣は英国のヴィクトリア女王の時代から始まりました。ヴィクトリア女王は、ドイツ出身のアルバート公と1840年に結婚し、英国民の憧れる理想的な家庭生活を築いたのは有名です。ドイツのクリスマスツリーを飾る習慣をアルバート公はウインザー城に持ち込み、1848年12月「イラストレイテッド • ロンドン • ニュース」紙は王室のクリスマス風景の挿絵を紹介しました。それ以来、英国ではクリスマスツリーを飾ることが定着し、アメリカ合衆国にも広がり、世界中に広まっていったのです。


2012 クリスマス飾り

  クリスマスツリーと言えば、ホワイトハウスのクリスマスツリーやニューヨーク • ロックフェラーセンターのクリスマスツリーが超有名です。それを思いながらクリスマスの時期に旧大陸に行くと少しがっかりします。

  オーストリアの家庭でクリスマスにお呼ばれしたことがあります。さぞ大きな生の樅の木に、スワロフスキー製のオーナメントをぶら下げているだろうと期待していたのに、部屋には樅の木はありません。クリスマスツリーは飾らないのと訊ねると、小さな子供がいると飾るけど飾らないとのことでした。出窓のところに樅の大枝、小枝を並べて、そこにクリスマスの飾りを付けていました。それも金、銀キラキラではなく蜜蝋のロウソク、ストロー細工のオーナメント、木彫りのヨゼフ、マリア、イエスの像などです。クリスマスツリーを立てる場合も、同じような素朴な飾りつけをします。ロウソクは枝につける金具に立てるので、時々火事を引き起こすらしいです。


2011窓辺のクリスマス飾り
オーストリア風窓辺のクリスマス飾り

高さ7cmのヨゼフ像





ロウソクは10cm
  









2012年11月14日水曜日

ドライハーブリース2012


リース台
  
 毎年、晩秋になるとフレッシュなドライフラワーを分けてもらいに富士見 • 立沢の北原さんを訪ねます。彼女は美しいドライフラワーを作るために、種を蒔く時期、育てる時期、収穫する時期、乾かすタイミングや時間などなどを気配りをしながら、丁寧にドライフラワーを生産しています。
 
 熊井明子 • 桐原春子共著「ハーブ&ポプリ英国風の楽しみ方」を読んで、北原さんの農園を知り、富士見に来る度に訪ねました。あれから20年は経ちました。その間、一緒にチェルシーフラワーショウやオランダのフロリアーデを見に行ったり、お互いの旅の話や花の情報交換をしたりする仲となりました。

赤、白、緑クリスマスカラーのリース
    
    北原さんの作るドライハーブリースは、表参道の「生活の木」で大人気でした。
「生活の木」にはもう置いてありませんが、それと同じリースの材料を、今でも私は分けてもらって作るのを、秋の楽しみとしています。フラワーデザインの教室で使ったり、友人に差し上げたりしています。12月中、原村の八ヶ岳自然文化園にて発売しています。

オーロラをイメージしたリース
   
   フレッシュなドライハーブで作るリースは、製作するプロセスが素晴らしいです。タイム、セージ、マウンテンミントなどで作られているリース台の針金を、もう一度締め直すとたちまちハーブが香り立ちます。リース台に飾りのドライハーブやドライフラワーをつける時、触るだけで、香りは幸せを運んでくれます。しあわせな時間とともに、ハーブリースは出来上がっていきます。

オレンジのマリーゴールドが元気をもたらしてくれるリース

   マミ川崎は「ドライフラワーは枯れても死んでいないのよ。そこには、まだ生花のままの生命が続いているの、でも永遠ではないから花がポロポロ落ちてきたら諦めましょう」とおっしゃいました。ポロポロ落ちてきても、決して私は諦めません。1年ほどはしっかり壁に掛けて置き、その後、香りを楽しみながら焼却することにしています。
  

2012年11月7日水曜日

Appleの「みくさのかむだから」

八咫鏡、八尺瓊勾玉、天叢雲剣が「みくさのかむだから=三種の神器」です。一昔前、家電製品でも三種の神器と呼ばれていたものがあったようです。今頃と言われそうですが、iPhoneを手に入れたので、私の三種の神器はMacBook Pro、iPad、iPhoneとなりました。

重い自動車電話を持ち歩いていた頃からのdocomoとの付き合いは、iPhone5が出たとたん切れました。現政府と同じで決断できないdocomoはもう結構、SoftBankは広告の犬に我慢ならないので、11月2日auショップでiPhone5を受け取りました。

1.  MacBook Pro

2.  iPad  3.  iPhone
Apple愛好者なら古いものばかりと笑うでしょう、第一世代のiPodとiPadが写っていますが、現役です。

11月4日、ピカピカのiPhone5を握りしめながら、東急プラザおもはらに行きました。AppBank Storeでイケメン店員に「iPhone5のケースは軽いのがいいけど、やはりEdge Band?」とたずねたら「今日出たばかりの、このSkinny Fit CaseはEdge Bandより軽いですよ」との返事で即決しました。フィルムを貼って貰って、ニコニコニコです。早速、表参道ヒルズのクリスマスイルミネーションを撮影しました。




iPhone5で写した庭の紅葉は今が盛り、芝生の上に赤と黄色の絨毯がもうすぐ敷き詰められるでしょう。これからはNikon Coolpixに代わりiPhoneで写真を撮り回ります。

スティーブの言う通り、Appleの製品は使っていて、とっても楽しい、ワクワクします。三種の神器はiCloudでパッパッパッと繋がり、楽チン楽チン!

2012年11月3日土曜日

木の文化



縄文時代晩期チカモリ遺跡出土の幅92cmの木柱根

  日本は木の文化、西洋(大雑把な言い方)は石の文化といわれます。木の文化、秋だからすぐ思い出す、柿食えば鐘の法隆寺などの木造建築は、中国から入ってきた技術によってのみ建てられたのでしょうか?                          
  平安時代の公家の子弟たちは大きな建物を「雲太、和二、京三」と覚えました。一番大きい雲太は出雲大社、二番目の和は奈良(大和)の大仏殿、三番目の京は京都の平安京大極殿でした。平安時代、出雲大社は日本一の建造物だったのです。                                 
古代出雲歴史博物館ロビーに展示されている3本1セットの巨大柱(最大径135cm)
諏訪大社の御柱祭を、地元の人々は山から大きな木を引いて来るだけのものだよと謙遜します。しかしこの勇壮な祭りの起源は遥か昔、出雲から流れてきた神が土地のモレヤ族と戦って居座った頃からのものではないかと私はおもいます。

諏訪大社前宮の御柱

  諏訪と出雲の係わりをチェックしたくなり、2010年秋、出雲大社の隣で巨大柱根を見てきました。そして先月、小滝川のヒスイ峡へ行ったのち、縄文時代の巨木柱をたずねて糸魚川市の長者ヶ原遺跡ー寺地遺跡ー富山市の北代遺跡ー小矢部市の桜町遺跡ー金沢市のチカモリ遺跡を巡ってきました。
   
    
小矢部ふるさと歴史館桜町遺跡出土展示室にて



チカモリ遺跡出土の木柱(プール内で保存)

  縄文時代の細工された巨大木柱痕がゴロゴロあるのを見て、雲太、和二、京三と謳われたのは縄文時代からの日本の木の伝統文化があってのものだと確信しました。