2012年6月18日月曜日

縄文文化発信基地


原村にある「八ヶ岳自然文化園」では自然観察、天体観察、クラフト市、八ヶ岳マルシェなどの催しが四季を通して開かれています。その中に「星の降る里から縄文文化の発信講座」というものがあります。

八ヶ岳山麓は縄文時代には大いに栄えていたので、縄文王国(縄文時代には王様はいなかったのですが、何故か王国と呼ばれています)といわれ、諏訪湖周辺から茅野市、原村、富士見町、甲府盆地にかけて、縄文の遺跡はキラ星のごとく点在、密集しています。

原村にも数多くの縄文遺跡がありますが、その中で「阿久遺跡」はナンバーワンです。中央道原村パーキングエリアを跨いだ一帯の森がその遺跡です。青森市の三内丸山遺跡が発見されるまでは、日本一の縄文遺跡と言われていました。三内丸山遺跡は大型堀建柱建築などが復元され、博物館もびっくりするほど立派です。(新国立美術館にも負けるとも劣らじ状態でした)それに比べると、阿久遺跡は発掘されたものの埋め戻され、人目にさらされることなく、ひっそりと静かに眠っている、上品この上もない遺跡だと少し皮肉をこめて、感じ入っています。

阿久遺跡の保存、活用ボランティアを目的とした「阿久友の会」の会員になった私は、
有孔鍔付土器のミーコ
円錐形土偶のモモコ
「阿久友の会」の拠点である八ヶ岳自然文化園の縄文文化講座に毎回参加しています。6月16日の講座はアウティングで、山梨県立考古館、南アルプスふるさと伝承館、豊富(中央市)郷土資料館をめぐるものでした。南アルプスふるさと伝承館には、鋳物師屋遺跡出土で、私のお気に入りの土器と土偶があります。2009年、大英博物館で開催された“The Power of DOGU" に出品されました。土器のミーコ、土偶のモモコは私のつけたニックネームですので、あしからず。




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