2013年12月3日火曜日

夙川のクリスマスツリー

 今年は突然思いついて、小さい樅の木を近くのJマートで買い、箱に仕舞い込んでいたオーストリアのクリスマスオーナメントを取り出して飾りつけをしました。

今年のクリスマスツリー
ヨーロッパは各国、各地方でそれぞれの風習を守るのが常なので、昔はクリスマスツリーを飾る習慣はありませんでした。なにごともグローバル化したこの世の中、年々クリスマスツリーを飾る家が増えてきているようです。でも飾り方がちょっと変わっていて、12月24日にお母さんがクリスマスディナーを用意している最中に、お父さんと子どもたちが飾りつけをします。それから1月6日の「ご公現の祝日」(東方三博士の礼拝の日)まで飾っておきます。日本では26日になるとクリスマスツリーは街角からすっと消えてしまい、家庭でもお正月の準備に切り替わります。『だから日本の年末は忙しいのだ!』

オーストリアの教会で 
ザルツブルクのレストランの逆さツリー
その昔、夙川駅(阪急沿線)近くの夙川橋の欄干に、クリスマスが近づくとクリスマスツリーが出現しました。当時、夙川に住むドイツ人が毎年子どもたちのためにと近くの花屋さんに注文して飾ってくれていたからです。その季節になると学校の帰り、家とは反対方向なのにわざわざ橋の近くまで行ってツリーの存在をチェックしました。橋のたもとの小さな文房具屋さんもクリスマスの頃は特別賑わっていたようでした。クリスマスツリーのドイツ人がいなくなってからも、しばらくは花屋さんがその人の遺志を継いでくれていました。いまでも橋の欄干にクリスマスツリーは飾られているのかしらと夙川の親友にメールしたところ、「もうとっくにあらへんわ、駅前のロータリーに一つあるけど」と返信がありました。あそこにはないと分かっているのにクリスマスの頃になると、あの小さな橋の欄干に飾られた可愛いクリスマスツリーを思い出すのです。



点いてる灯いてる

標高1300mのクリスマスツリー
現在、私のお気に入りクリスマスツリーは、標高1300mにある原村のツリーです。約22mのドイツトウヒにイルミネーションが灯るのは毎年11月終わり頃。雪が積もっている年もありますが、今年の点灯日は雪もなく暖かい夜でした。


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