2012年10月4日木曜日

秋はすとんと



 「秋はすとんとやってくる」というフレーズが我が家で流行ったことがありました。「秋はストン」、高原ではお盆を過ぎる頃にストンと肌寒くなり、ススキが花を付けた穂を出しているのに気がつきます。フレッシュなすすきは赤みがかった色をして、それがだんだんふわふわになり、白い色に変わり、最後には茶色でグタっとなります。             

 
 門の外は一面のすすきヶ原です。一昔前、ここにセメント工場建設が目論まれましたが、富士見町民の大反対にあって中止となりました。白林荘に一時期隠棲していた犬養木堂、しばしば滞在した田山花袋、毎夏を過ごした田宮虎彦などと、かかわりがあり由緒のある富士見ヶ丘一帯が台無しになるところだったのです。富士見の人々の英知によって、自然が守られた場所は鹿が駆け回り、雉の住処となり、私の散歩道になっています。                                
フレッシュなススキ、リシアンサス(トルコ桔梗)、ワレモコウのブーケ
ススキの次に秋を感じさせるのは蕎麦の花です。白い花が咲き始めると、田んぼの稲もすぐに黄金色になってきます。近年、蕎麦畑が増えてきました。白と黄色の広大な畑を富士見町烏帽子で九月初旬に見つけました。

南アルプス方面を望む畑の黄金の稲と白い蕎麦の花(富士見町烏帽子)
八ヶ岳を望む側
  稲刈りは今が追い込み、散歩道で見かけたあぜ掛け風景。数年前まで、この風景は珍しいものでしたが、ワラが見直されたせいか、昔懐かしい風景が戻ってきました。ワラが欲しいと農家の人に頼んだら、自分のところで使うから駄目と断られてしまいました。     


  富士見町特産の赤いルバーブは秋が深まるとともに、その赤い色も深くなっていきます。友人が軽井沢では赤いルバーブは手に入らないというので、今年も2キロ送りました。私も1キロでジャムを作りました。                               
赤いルバーブ
ルバーブジャム 

山栗の収穫 約5キロ
  
去年、全く実らなかった栗は、今年は大豊作でした。小さいので剥くのが面倒ですが、栗ごはんを炊きたくて剥きます。心待ちにしていた栗の渋皮煮が、今日、つくば市の友人から届きました。彼女のお手製でとても美味しく、うちの小さな栗と違って筑波山麓の巨大な栗です。                                   
         


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