2014年1月12日日曜日

壽初春大歌舞伎

元日の富士山(精進湖より撮影)
  お正月三箇日は天気に恵まれ、穏やかなよい日々であった。しかし、脳天気な首相に引きずられている感のある日本国を憂う日々でもあった。首相は私の好きな長谷川町子の「意地悪ばあさん」を読んで、意地悪する絶妙なタイミングと知恵を学んで欲しいとおもう。意地悪するにはユーモアがなければただ人の嫌がることをするだけなのだから。他人の嫌がることをするのは賢くない証拠だ。


 そうこうしているうちに1月7日になった。剛毅な従兄が「壽初春大歌舞伎」1階西5の1番すなわち花道側桟敷席に招待してくれる日なのだ。昨春、新歌舞伎座が完成したので、ご招待がくるかどうか案じていたが、暮れに従兄から「歌舞伎座新開場柿葺落 壽初春大歌舞伎」への招待メールが届いた。早速、私は例年のように、夫同士同大学同学年卒、妻同士同大学同学年卒、しかも娘同士も親と同じ女子大同学年だったという珍しい関係にある夫妻を誘った。従兄は毎年4人誘ってくれるのに、何と今年は6人揃えてくるようにとの指示だったので、もう一組親しい夫妻を誘った。素晴らしい従兄のおかげで得意満面、意気揚々と6回目の新年歌舞伎鑑賞へ出かけた。

歌舞伎座玄関の様子を2階から
地下鉄からつづく「木挽町広場」の人波をかき分け、正面入り口に到達した。正面玄関前は広くなり、歩道まで人がはみ出すことはなくなっていた。正面破風は大きくなり、カメラに入りきれない。建物の中に入ると、新しいが違和感はなく、元通りの『イラッシャーイ』でホッとした。

4階

3階
開演までのひととき、新館内を見て回った。土産物売り場のごちゃごちゃも、お手洗いの混み合いも解消されて小綺麗になっていた。4階席まで上がり、各階の目線をチェックして席に戻った。

 演目:1、天満宮菜種御供(時平の七笑)
    2、梶原平三誉石切
    3、松浦の太鼓
    4、鴛鴦襖恋睦
幸四郎、吉右衛門の贔屓兄弟出演と好きな演目「松浦の太鼓」だったので、「こいつあはるからえんぎがいいわい」と相成った。


初春の歌舞伎鑑賞が6回目になることに気づいたのは、夫がプログラムを残して置いてくれたからだ。帰宅して、歌舞伎の余韻に浸りながら6冊をめくっていると、2009年の「鷺娘」の玉三郎の艶やかさを思い出した。さらに2010年の歌舞伎座さよなら公演では團十郎の弁慶、勘三郎の義経であった。




緞帳のお披露目


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