英国王立園芸協会の月刊誌「GARDEN」を見て、ラバーナム(黄藤、キングサリ)に夢中になっていた私は、ラバーナムがトンネル仕立てになっているコッツウォルズにあるバーンズリーハウスに行くのがその頃の夢でした。その当時(1998年4月から)、毎日新聞の日曜くらぶに「らぶらぶハーブ」というコラムを書いていましたので、取材旅行をしなくてはと大義名分をかざして、友人3人と一緒に英国へと出かけました。
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ドライコットのラバーナム |
ロンドンで一番お気に入りのエリア、スローンスクエアにある定宿ドライコットに泊まったのは、そこから歩いてチェルシーフラワーショウに行けるからでした。ドライコットの中庭にラバーナムが見事に咲いていました。バーンズリーハウスのラバーナムもきっとたわわに咲いているでしょうと、大いに期待がふくらみました。
1998年5月19日チェルシフラワーショウを見て、21日ビクトリアステーション近くのハーツでフォードモンデオを借りて出発し、一路コッツウォルズへ。運転は交代だと言っていたのに、私が全行程運転手を努めることになってしまいました。オックスフォードでモーターウエイM40を下り、ブレナムパレス、ヒドコトマナーガーデン、バイブリーを廻ってようやくバーンズリーハウスに到着しました。
今、「らぶらぶハーブ」久しぶりに読んでみると、ラバーナムについてかなり熱を込めて書いていました。以下、1998年7月26日(日曜日)の記事です。
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ローズマリー • ヴェリーと |
温かい人柄そのまま、魅力の庭園
今、英国で一番人気のある庭といえば「バーンズリー • ハウスガーデン」です。こことともに3大イングリッシュカントリーガーデンと並び称される「ヒドコートマナー」や「シシングハーストカースル」がナショナルトラストになっているのと違い、息子が引き継いだとはいえ、このガーデンを作り上げたローズマリーヴェリーが元気で活躍中なのです。
今年5月「バーンズリーハウス」を訪ねました。ローズマリーさんがご在宅ならお目にかかれるかもしれないと期待しつつ、ガーデンの入り口をくぐったとたん、目の前にローズマリーさんがいらっしゃるではありませんか。声をかけると気さくに話をしてくださいました。
彼女に会えた幸せな気分にひたりながら、忘れな草の群がる中に濃いブルーのコロンバイン(西洋オダマキ)が咲いていたりしているのを見ながら庭の奥に進みました。
幸せな気分がさらに花火のように開いたのはラバーナム(キングサリ)のトンネルにたどり着いた時でした。黄色のフジのようなラバーナムのトンネルの下の両側には紫色の丸い玉、アリウムが咲いていました。ローズマリーの一番好きな色の取り合わせが黄色と紫(マーヴ)です。その色調が舞い踊っていました。トンネルの突き当たりに石の台座に上に置かれた日時計(ローズマリーが夫の60才の誕生日にプレゼントした)はフォーカルポイントとなっていました。日時計の後ろには石のベンチがあったので、しばらく座ってラバーナムのトンネルとアリウムのコントラストをながめました。
バーンズリーハウスガーデンはローズマリーヴェリーの温かい人柄がそのまま反映され、チャーミングで温かさに満ちあふれた庭でした。
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