アメリカ大統領選挙ではトランプの勝利で終わった。一日本人としてはどっちを応援しても詮無いこととはいえ、大統領になったクリントン女史の顏をニュースで頻繁に見なければならないとなると、シンドイことだと思っていた。だからあのオモロイオッチャンが次期大統領になるのは悪くないというのが、このオバサン否、バアサンの感想である。
それにしても日本政府、マスゴミ、知識人で私の感想をまともにバックアップしてくれるコメントは見つからなかった。では無い知恵と頭を絞って、まとめてみようかと思っていた矢先、知人のニュースレターに実に的確なコメントが記されてあった。早速、許しを得て下記に記載させていただく。
Donald Trump次期大統領のアメリカ・ファースト(アメリカ第一主義)は至極当然のことだ。
1950年代までのアメリカは、感覚的に明るい太陽のもと、大型のアメ車に乗り世界一の富んだ経済を謳歌していた。州立大学の授業料は、今のように高くなく学位を取って、良い仕事を得て、幸福な家庭生活を送り、老後はサンシティーのような街ごと養老院のような場所で終末期を過ごすというパターンだった。
そのアメリカの歯車が狂いだしたのが、ケネディ大統領の暗殺、次のジョンソン大統領時代の公民権運動による国民の分断、そしてジョンソン大統領とマクナマラ国防長官によるトンキン湾事件から深みにはまるベトナム戦争の遂行となった。反戦運動の最中、オハイオ州立大ケント校での州兵による学生射殺事件。サイゴンの米大使館からヘリコプターでの脱出・敗戦と続いた。
次の大きなまさかは、アメリカB(アメリカの闇)によるとみられる911事件、それを待っていたように米国のアフガニスタン攻撃は、大国による大義の無い戦いだった。アフガニスタンでは、911事件の2日前にタリバンなど国内のゴタゴタを押さえるのに成功しつつあり英雄として慕われていたアフガニスタン北部司令官のマスード氏の暗殺が起きた。
独裁政治が未来永劫続くのは、良いとは言えないが国の発展段階によっては必要なモノであると思う。米国はその国の事情を勘案しないで、イラク進攻でフセイン大統領を、リビヤでカダフィー氏を殺害した。今また アサド大統領が気に入らないとシリアを混乱に陥れ 結局は米国の力を弱め グローバリズムは評価半ばにして見直しを強いられている。
トランプ氏は、グローバリズムを否定してアメリカが強い国になろうとしているのではない。 先ず、落ちた国力を元に戻し、努力すれば成功するという基本理念に立ち返って、諸政策を実行
していこうとしている。米国内で湧き上がっている99%格差問題は、大して努力していない輩が強欲に富を独占し、一般大衆に機会が十分与えられていないことにある。日米ともに、格差問題の解決は富裕層に脱法行為を許さず、税をかけ、若い層に機会を与えることにある。
トランプ氏も開かれた市場に反対するわけはなく、ただ現在の状態で安倍内閣の意図にあるTPP中国包囲論には乗ってこない。日本もひたすら日本・ファーストで政策を進めるべきで、防衛安保、食糧安保には最優先でリソース配分を行わなければならない。海外へのバラマキは最優先事項ではありえない。慈善事業は、家庭の満足からというではないか。記2016・11・14
トランプ次期大統領に会えてウハウハしている脳天気な危ないニッポンの首相は、もっと世界の情勢に目を向けなければならない。ヨーロッパからの便りによると、ヨーロッパ各国はトランプ次期大統領の出方を見守っているのだ。
ともあれ、何かにつけてやり玉に挙げられるポリテカル・コレクトネスに関してはさておき、見栄を張らない(本音を言う)大統領というのには期待できる。トランプ次期大統領は娘や息子をきちんと育てているのだから。あのジョージ・ブッシュのアホな息子よりもマシな大統領になること請け合いだ。