2012年6月29日金曜日

美しいもの

梅雨の中休み、新緑の葉をチラチラと透き通す陽射しは宝石の光のように美しく見えます。自然の美しさにはいつもこころを打たれますが、人の手によって作られた美しさはまた違う意味でこころに響きます。音楽、絵など、人の手によって作られた •  •  •

昨日、美しきものの一つを甲府で見てきました。甲府といえば宝石の都。宝石は磨かれたもの自体が美しい、それ以上は考えてもみませんでした。その宝石をさらに美しくする技法が何百年も前にヨーロッパ、中近東(オスマントルコ帝国)にあったのです。それを再現した飯島敏彦さんの作品をアトリエで拝見してきました。

アトリエは古民家、山梨県南巨摩郡富士川町ツキヨネにあります。お医者さまの診療所兼住宅だった古い建物は遠くからでも大屋根、お蔵が二つ確認でき、昔を忍ばせる村の中に建っていました。

見とれた作品は幾つかありましたが、中でもトルコ石のピクエにはこころを奪われました。イスタンブール • トプカプ宮殿でみたトルコ石の美しさ、あの色の石は滅多に見られません。スルタンのトルコ石の色だとおもわずうなった石に施されたピクエは天然石を人の手によって一段格上げしたものでした。

写真の色は本物の色ではありません










       










        (株)東峰


2012年6月21日木曜日

イングリッシュブルーベル

春先になると英国のウッドランド(森林床)では、青いカーペットを敷きつめたように一面にイングリッシュブルーベルが咲きます。英国のイングリッシュブルーベルは、日本の桜のように春を実感する花のようで、英国民に愛されています。

ロンドンの地下鉄District Lineに乗って王立植物園Kew Gardenへよく通いました。その時、温室でイングリッシュブルーベル(Hyacinthoides non-scripta)が厳重に管理研究されているのに気づきました。それは、勢いの強いスパニッシュブルーベル(Hyacinthoides hispanica)との交雑が広がっていたので、イングリッシュブルーベルの個体を守るための研究だったと後になってわかりました。ブルーベルと名前がつくのにはカンパニュラ科のスコットランドのブルーベルもあります。

数年前、友人からブルーベルの種をいただきました。カモマイルなどは、花咲か爺さんのように種をばらまくだけで花を咲かせます。いつものこの方法でブルーベルの種をばらまきました。そのことをすっかり忘れていたある春先、しょぼくれたヒアシンスが咲いているのを見つけました。よく見ると、とても可愛いので早速アレンジして飾りました。その花が、毎春一番に、必ず咲く、けなげなイングリッシュブルーベルだったのです。                    

ブルーベルの花言葉は「変わらぬこころ、深い想い」。手荒に種を蒔かれてもけなげに咲いたわが庭のブルーベルそのままの言葉です。                   

ブルーベルと黄スイセン
青と白のムスカリとヒューケラ
イヴニングスターとスカビオサ
今年の春先から順にデザインしたタジィマジィの写真です。



2012年6月18日月曜日

縄文文化発信基地


原村にある「八ヶ岳自然文化園」では自然観察、天体観察、クラフト市、八ヶ岳マルシェなどの催しが四季を通して開かれています。その中に「星の降る里から縄文文化の発信講座」というものがあります。

八ヶ岳山麓は縄文時代には大いに栄えていたので、縄文王国(縄文時代には王様はいなかったのですが、何故か王国と呼ばれています)といわれ、諏訪湖周辺から茅野市、原村、富士見町、甲府盆地にかけて、縄文の遺跡はキラ星のごとく点在、密集しています。

原村にも数多くの縄文遺跡がありますが、その中で「阿久遺跡」はナンバーワンです。中央道原村パーキングエリアを跨いだ一帯の森がその遺跡です。青森市の三内丸山遺跡が発見されるまでは、日本一の縄文遺跡と言われていました。三内丸山遺跡は大型堀建柱建築などが復元され、博物館もびっくりするほど立派です。(新国立美術館にも負けるとも劣らじ状態でした)それに比べると、阿久遺跡は発掘されたものの埋め戻され、人目にさらされることなく、ひっそりと静かに眠っている、上品この上もない遺跡だと少し皮肉をこめて、感じ入っています。

阿久遺跡の保存、活用ボランティアを目的とした「阿久友の会」の会員になった私は、
有孔鍔付土器のミーコ
円錐形土偶のモモコ
「阿久友の会」の拠点である八ヶ岳自然文化園の縄文文化講座に毎回参加しています。6月16日の講座はアウティングで、山梨県立考古館、南アルプスふるさと伝承館、豊富(中央市)郷土資料館をめぐるものでした。南アルプスふるさと伝承館には、鋳物師屋遺跡出土で、私のお気に入りの土器と土偶があります。2009年、大英博物館で開催された“The Power of DOGU" に出品されました。土器のミーコ、土偶のモモコは私のつけたニックネームですので、あしからず。




2012年6月14日木曜日

表参道の新しいリストランテ

参道フラッツ2008年
表参道から十数年前に、八ヶ岳山麓に引っ越してきたので、表参道は懐かしい場所です。

ユニオンチャーチからちょっと入ったところにあった“参道フラッツ”は静かで、訪ねてきた方たちは道を一本入っただけでとても静かねと、いつも驚いていました。

そこにイタリアンレストランが出来たとの情報を得て、参道フラッツのお仲間で集まりランチを楽しみました。"リストランテ • ケン • ヴェンティクアトロ"という長ったらしい名前!
のお店。この店の総料理長宮川健一さんは「KIHACHI」で修行を重ね、青山にあった店やキハチ銀座本店で料理長をしていたということ。懐かしいキハチの店の話などを聞きました。明るい店内で、素材を吟味した心のこもったイタリアン、さすがキハチ仕込みの卒のないお味で気に入りました。

2011年秋にオープン
実は私はメンクイではないのですが、シェフが美味しそうでないとその店はボツ。KENは美味しそう!な雰囲気だったので、即、リスト入りとなりました。

「オモハラ」東急プラザも出来ました。私の美容院、20年以上通っている『ボーイ』はラルフ • ローレンの横にあるので、いまだに表参道から離れられずにいます。

ヘアーサロンBOY 

2012年6月12日火曜日

花想空間



花想空間のウェブサイトができました。手伝ってくださったcocoさんと一緒にこうでもない、ああでもないと、楽しいひとときを過ごしながら出来上がったのです。
梅雨に入ったばかりで空模様は少々鬱陶しいですが、庭の緑の美しさは格別です。ウグイス、カッコウが楽しくさえずり、シジュウガラはヒグラシの真似をして鳴くので、思わず可笑しくて吹き出してしまいます。
さあ、八ヶ岳山麓の季節の移ろい、小さな出来事をお知らせしたいと思います。もちろん!大きな出来事があったら大いばりで書きましょう。

    花想空間